ネームサーバーとは?~ネームサーバーの役割~
ネームサーバーについて
ネームサーバーはドメイン・ネーム・サーバーとも呼ばれ、ドメインに名前をつけるシステムです。
何のことかと思われるかも知れませんが、インターネットでのアドレスは基本的に2の32乗、2の8乗を4つ並べた住所で管理されています。
例えば、ウルトラドメインでしたら 160.16.125.175 という4桁の数字(IPアドレスといいます)が、本来のウルトラドメインの住所――ドメインです。しかしそれでは人間にとってわかりづらいので、このドメインに www.ultra-domain.jp と名前をつけることで、わかりやすく管理しているのです。この名前を管理しているサーバーをネームサーバーと呼びます。
インターネットであるアドレスに行きたいとき、まず私たちは、ドメインの名前をネームサーバーに問い合わせをし、ネームサーバーはインターネットにドメインを問い合わせ、インターネットはそれがどこのサーバーにあるか探り当て、そして今度は逆方向で私たちに答えを返していく。これが1サイクルです。
そしてこの一連の流れを表すシステムのことをDNS(ドメイン・ネーム・システム)といいます。
目次
IPアドレスは二つある?
IPアドレスには、IPv4とIPv6の2つのシステムがあります。具体的にはこちらのブログを読んでいただきたいと思いますが、簡単に言えば、IPv4とIPv6の2つのインターネット界があって、それは基本的には交わらないということです。
とはいえ、現在主流になっているIPv4を新しい規格であるIPv6で読める方法はありますのでそれが充実していけばIPv4からIPv6への移行も進んでいくでしょう。
サイト名からドメイン名を探るには?
ここでサイトの名前から、実際のIPv4アドレス(2の8乗が4つ並んだ数字)を探り当てる方法について考えてみます。
これはネットで検索すればサイトはすぐ出てきます。たとえば、このサイトなどでドメインのの名前を入れるとすぐドメインのアドレスが出てきます。
またWHOISというシステムもあります。WHOISは現在では必ずしも絶対に必要というわけではないのですが、簡単にいうとドメインがどこの(住所)だれ(名前)が持っているかを明らかにするシステムです。このサイトからも、アドレスや(登録していれば所持者や所持者の住所)を調べることが出来ます。
ルートドメインサーバー
ルートドメインサーバーはTLD(トップ・レベル・ドメイン、末尾に付くcomや、jpなどのドメインのことです)を管理しているサーバーで、世界に13カ所しかありません(アメリカ10台、日本1台、スウェーデン1台、オランダ1台)日々新しいTLDが生まれる度に、ここに登録がされていくというわけですね。
日本のルートネームサーバーは、m.rootservers.net. にございます。
権威サーバー
一般的ネームサーバーです。権威DNSサーバーとも言います。ドメインを管轄しているサーバーで、基本的にはここに問い合わせてIPアドレスの情報を得ます。権威サーバーが停止してはメールもwebも使えなくなるので、各エリアに2台以上用意されているのが普通です。
キャッシュサーバー
ちょっと特殊なサーバです。キャッシュDNSサーバーとも呼びます。こちらはのサーバーは、問い合わせのあったIPアドレスをある程度まで記憶しておくことが出来るサーバーとなっております。
記憶しておくと何が良いかというと、記憶しておいたアドレスは高速で返すことが出来るということです。反対に記憶してないアドレスは、別の権威ネームサーバーに問い合わせをするので、若干遅くなります。
更新履歴
第1稿投稿 2025年1月16日 15時00分(コンテンツアップ)
記事作成者
著者:大久保康朗
監修・校正:中澤祐樹