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SDカードの歴史

SDカードの歴史

黎明期

 SDカードの形が作られ始めたのは1999年のことになります。松下電工・東芝・サンディスクの3社が共同で次世代のメモリーカードとして企画を取り決め、2000年にSDA(SDカードアソシエーション)を結成。
 同じ年に初めての製品が発表されました。その時は容量はわずか最大でも64MBでした。
 また、発売当初は1%だったシェアも2年後には大容量の512MBの製品を出荷し、その翌年にはシェア30%を取るまでに急成長します。

発展期

 microSDカードが2005年に登場。現代までスマホなどに現役で使われている規格です。
 容量も飛躍度的に増大し、2006年には2GBまで増量、2009年には64GBまで増えました。

 また、新規格も次々登場し、転送速度32GiB(ギビバイト…概念としてのギガバイト、10の9乗ではなく、コンピュータ的に厳密な2の30乗)が最大のSCHC、64GiB以上の規格を定めた(最大2TiB)SCXCなどの新しい規格が次々に生まれます。ほかのメモリーカード規格を使っていたメーカーもだんだんSDカードに乗り換えるようになり、実質的なデファクトスタンダートとなります。

成熟期

 2019年には累計販売枚数が50億枚に到達。
 さらに高速なUHS規格(Ⅰ~Ⅲ)やSD Expressなどの高速規格も登場。PCIeとNVMeに対応し、容量も最大が128TiBという途方もない領域に対応したSDUCという規格も誕生します。

 SDXC容量も最大量に達し、2024年1月には実際に2TBのmicroSDカードも発売されました。
 新規格のSDUCカードも2025年にまず4TBのものが正式に発売になる予定です。

更新履歴

第1稿投稿 2025年1月17日 13時30分(コンテンツアップ)
第2稿投稿 2025年1月21日 20時20分(誤字訂正)
第2稿投稿 2025年1月24日 13時45分(写真アップ)

記事作成者

著者:大久保康朗
監修・校正:中澤祐樹

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